こんばんは、6年半勤めた市役所を退職した、元公務員のアヤトです。
現在、公務員を辞めたいけどこの気持ちは甘えなんじゃないか・・と悩んでいるあなたのためにこの記事を書きました。
「安定職の公務員を辞めるなんて甘えでしょ」
「スキルないのに公務員辞めたら生活できないよ」
「元公務員は使えない奴と思われるからやめた方がいい」
などと公務員の先輩だったり、親から言われて悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
結論から言うと、公務員を辞めることは甘えじゃないし、辞めても転職先は無限にありますよ。
実際に私は公務員辞めた時、疑問に思われることはあっても、「やりたいこと見つかってよかったね!」と言われることのほうが多かったです。
そもそも「元公務員」を偏見の目で見ているのは、現役職員か年配の方だと思うんですよね。(もちろん例外もあります)
ということで今回の記事では、公務員を辞めたいは甘えではないことについてお話していきます。
退職を考える時の注意点についてもお話しますので、あなたが退職を決める時の参考になればうれしいです。
公務員を辞めたいと考えるのは甘えた考えなのか
公務員を辞めたい=甘えだと言われるのは以下のように恵まれている環境だからです。
公務員が恵まれている理由
- 終身雇用が約束されている(現段階では)
- 安定した給料が支給される
- 福利厚生が充実している
特に福利厚生の部分では、休職していても最低限のお給料は支払われたり、病気で手術した時も手厚いお見舞金が出たりなど、ありがたみをすごく感じました。
だからこんなにいい環境をわざわざ抜け出すのは、さらにいい環境を求めている=甘えているという風に捉えられてしまうようです。
では実際に公務員を辞めることは甘えなのか?
私が退職してみて感じたことをお話しますね。
公務員を辞める=甘えなんて関係ない。あなたがどうしたいかが大事
公務員を辞めるのは甘えという意見は、ただの他人の意見であって、あなたの人生には関係ありません。
大切なことは、あなたがどうしたいかということ。
例えば、あなたがやりたいことが公務員の仕事では実現できないことだったら、それは甘えになるのでしょうか?
むしろ、挑戦しようとしていることだし、甘えなんかじゃないですよね。
また、どうしても公務員の仕事が合わなくて休職して、命を絶ちそうになるくらいにまで追い詰められたら、それも甘えなのでしょうか?
私も2回の休職経験がありますが、死にたくなる環境に置かれながら、合わない環境に耐え続けるのは無理でした。
このままでは命を絶ってしまうと思い、休職中にやりたいことを見つけて退職しました。
やりたいことを見つけて退職することも、死にたくなるほど辛くて逃げ出すことは甘えなんかじゃないですよ。
むしろ休職から退職することは、前に進むことを選択したってこと。
シンプルにあなたがどうしたいのか、これ尽きます。
公務員を辞めても転職できるし、雇ってもらえないなんて嘘
公務員を辞めたら後がないなんていうのは全くの嘘で、ぜんぜん転職もできるし起業する人だっているし、いろんな方面で活躍している人がたくさんいますよ。
何度も言いますが、元公務員を偏見の目で見ているのはほんの一部で、働く意欲があれば転職は十分に可能です。
何なら年齢関係なく転職していますよ。
私の周りに公務員を辞めた後の事例を紹介しますね。
公務員を退職した人のその後
- 【アラサー】世界を旅しつつ、子どもにスポーツを教える事業にチャレンジしている
- 【アラサー】海外で友達と起業の手伝いをしている
- 【20代前半】夢を実現するために海外へ
- 【アラサー】民間企業に転職
- 【アラサー】夢を実現するために都会で挑戦中
- 【アラサー】フリーランスでライター業、広告業をしている
- 【アラフォー】介護事業をするため独立した
- 【アラフォー】行政書士として独立した
- 【アラサー】Web制作業界に転職(私)
けっこうみんな好きなようにやっていますし、「公務員辞めなければ良かった・・」と後悔している人はいないです。
介護系の専門職にいた方だと、独立している人もいますね。
ちなみに私とかスキルが浅いままだったけど、それでも期待を込めて採用してくれましたし。
また、ツイッターを見ているとWeb系のエンジニアだったり、ライターだったり・・転職先は本当にさまざまです。
だから辞めることは甘えなんかじゃなく、前に進むための決断ってことなんですよね。
でも、公務員の退職の決断は慎重に考えよう
ここまで公務員を辞めることは甘えではないとお話しましたが、1つだけ注意してもらいたいことは、退職の決断は慎重に考えるということです。
「公務員辞めたいならすぐ辞めたらいいじゃん」なんて安易に言う人もいますが、私は即断するのはオススメしません。
辞めた人の意見は参考になりつつも、その人の得意なこと・経済状況・考え方・境遇など、あなたと全く違うからです。
だからその人がうまく行ってても自分も成功できる保証はありません。
あくまで、自分がどうしたいかだということです。
また、じっくり考えて納得してから辞めたほうが、後悔が残りにくいっていうのもあります。
特に以下の点について、じっくり考えてみましょう。
退職の決断で考えること
- 辞めた後、何がしたいのか
- 辞める理由はなぜか
- 辞めたい原因は何なのか
- お金の心配はないか
- 心身ともに健康か
これらをしっかり考え抜いて決断することが大事。
実際に退職した方々で、即断したっていう話はあまり聞きません。
特に海外に行った友達は、定職に就くというわけではなく旅することが目的だったので、1年くらいは悩んでいて、辞めるまでに相当な準備をしていました。
休職していた私も退職を即断しかけましたが、落ち着いて考えたら「今は退職するときじゃない、一回復帰してみてダメだったら退職しよう」という結論に至っています。
では私の退職の決断は、どんな風にして決まったのか、先ほどのチェック項目で答えてみました。
【辞めた後、何がしたいのか】
- Web制作の仕事がしたい
- 副業でブログをやりたい
【辞める理由はなぜか】
- Web制作の仕事は公務員にはないから
- 公務員は副業が認められていないから
- 休職中に命を絶ちそうになり、命の危機を感じたから
【辞めたい原因は何なのか】
- 公務員という組織が合わない
- たくさんの人と関わりながら仕事を進められない
- 接客業務メインの公務員は合わない
【お金の心配はないか】
貯金があまり無かったので、これだけはちょっと心配ありでした。
ですが、貯金が少なくても自分の精神状態的に休職したまま過ごすことが耐えきれなかったので、心配を残しつつも退職を決意。
【心身ともに健康か】
- 卵巣嚢腫で手術した経験があるので、再発チェック済み
- 退職を決意してから気持ちが吹っ切れたので問題なし
2回目の休職の時にじっくり考え抜いて、退職するという決断をしました。
私の場合はメンタル不調によるものだったので、退職する時は「ポジティブな決断かどうか」というのも重要になってきます。
心身ともに不健康のまま退職すると、次の道を探すときにに精神が不安定になりやすいからです。
そのため、退職の決断は焦らずゆっくり考えることが大事ですよ。
公務員を辞めてもたくさんの道があるし、後がないなんてことはない
「公務員を辞める=人生が終わる」と言われたりもしますが、それは幻想です。
現に私はこうして転職できたし、なにより公務員時代よりも幸せに生きています。
とは言ってもまだまだ勉強中なので今がいちばん頑張り時ですが、それでも心が荒むこともなく健康に過ごせているので、公務員を退職した後悔はありません。
何度も言いますが、自分で考え抜いて、納得して出した決断だからです。
あなたが公務員を辞めたい理由はなんですか?
それをしっかり答えられるなら、きっと退職する意思は固まったということになると思います。
最後に、私と同じく元公務員のわかさんのブログを紹介します。
わかさんは市役所を退職後、青年海外協力隊や民間企業の貿易部主任などを経て、現在フリーランスで活動中。
わかさんの記事では以下について書かれています。
- 公務員を辞めることは甘いのか
- 公務員を退職する時の決断のポイント
- 他人の人生を生きてはならない
とっても共感できる記事で、この他の記事もすごく「納得・・!」と思えるようなものばかりです。
https://giveup-perfectenglish.com/if-you-want-to-quit/
ぜひ読んでみてくださいね。
少しでもあなたの心が軽くなったらうれしいです。
それではっ