こんばんは、元公務員のアヤトです。
「公務員の給料ってみんな高いんでしょ?」って思われがちな、このご時世。
公務員になってみて思ったことが、ぜんぜん高くなかった・・・ということ。
「高給取り」と嫌味を言われることにいつも違和感を感じていました。
なぜなら、20代の給料があまりにも安すぎるからで、正職員なのにこれくらいしかもらえないのか・・と軽く絶望したくらい。
(ちなみに私が言う公務員とは田舎の地方公務員のことを言います)
ということで、今回の記事では田舎の地方公務員の給料の現状についてお話していきます。
目次
20代地方公務員はマジでお金ない現実
20代地方公務員の給料はめちゃくちゃ安いです。
私が働いていた市役所だとあくまで目安ですが、高卒だと10万円、短大卒で12万円、大卒で15万円スタートでした。(手取りです)
これは「高給取り」なのでしょうか?
具体的にどんな感じだったのか、お話していきますね。
地方公務員 短大卒で初任給は総支給約15万円、手取り約12万円だった
短大卒枠での初任給は総支給額15万円、いろいろ引かれて12万円でした。
「家賃とか天引きされているものがあるからじゃないの?」と思われたかも知れませんが、当時実家暮らしで、せいぜい積立金として1,000円が惹かれていたくらい。
「いやでも毎年昇給はあるでしょ?」と思われたかも知れません・・確かにありますよ。
でも、20代のうちは毎年昇給しても数千円の世界でぶっちゃけそんなに変わらないんですよね。
高卒だと総支給額が13万円くらいだったので、おそらく10万円くらいしかもらっていないはずです。
バイトよりも安いんじゃないかって思ってしまいますよね。
ちなみに大卒だと15、6万円くらい。
どうですか?こんなもんなんです、田舎の公務員。
それくらい、スタートの給料は安過ぎて「高給取り」とか嫌味言われると、疑問しか残らないのです。
ちなみに忙しい部署に行くと残業代が支給されますが、残業がないと増えることはないし、しかも出来るなら残業はしたくないですよね。
そのため、「今月お金ないから飲み会欠席で」というお話も聞こえてくるほど、生活苦な若手職員もけっこういました。
私もその1人だったんですけどね(^o^;)
公務員を退職した当時(28歳)で、手取り18万円くらい。20万円すら行かない
公務員を退職した当時は28歳だったのですが、その時で手取り18万円くらいでした。
しかも、家賃手当27,000円分込みで。
手取りが20万円にも満たないのです。
そこそこの民間企業なら、アラサーくらいだと20万円は行くと思うんですよね。
それなのに市民から理不尽なクレームを受け続け、仕事量は時代と共に増えている状況。
こんなに少ない給料でボロクソ言われるのは納得が行かなかったけど、このご時世だから仕方ないんだなーと思っていました。
ちなみに「実際いくらもらってるの?」って聞かれたときに答えると、「え、そんなもんしかもらってないの?」と意外な反応が多かったですよ(^o^;)
20代公務員の一人暮らしはボーナスを切り崩す生活
20代公務員の一人暮らしは、毎月の収入が少ないのでカツカツ、年に2回のボーナスを切り崩す生活が多い傾向。
もちろんお金の使い方によるのですが、「一人暮らしはキツイし、お金も貯まらない」って言ってる人が実際に多かったです。
私も就職した当時は実家だったけど、親との生活スタイルが合わなかったので、1年後くらいに一人暮らしを始めました。
でも、当時の給料は手取り12、3万ほどです。
しかも車のローンや奨学金の返済があり、どう考えても赤字になるんですよ。
完全に計算ミスったけど、それでも親と住むとお互いストレスが溜まるので強行しましたが、生活がキツくて「想像していた公務員と違う・・」と思いました。
「ボーナス出るだけいいじゃん」って思われるかも知れないけど、毎月の給料が少ないからボーナスを切り崩さないと生活ができず。
よくわからないけど「公務員だからお金あるでしょ?」と思われがちで、生命保険の契約やエステとか行くと高いものばかり勧められたりします。
知り合いの靴屋さんに行くと「高給取りなんだから、もっと買ってよ」って言われることもありました。
正直、そんな贅沢なんてできません・・・。
一人暮らししてたけど、お金貯まらなくて辞めた人もいるしで、結局のところ出来るなら実家暮らしが一番安全な選択ですね。
田舎の地方公務員の年代別平均年収(一般事務職)はボーナス込みで・・
- 公務員20代 250万〜400万
- 公務員30代 400万〜500万
- 公務員40代 500万〜600万
- 公務員50代 600万〜800万
- 市長 800万〜900万
※ボーナス込み。残業や扶養手当などで差はあります
お住まいの地域でも変わってくるので、これが全国で共通するわけではないので注意。
30代中盤になると増えていきますが、若いうちは少ない。
50代の場合、偉い役職につくと一気に上がりますね。
私が住んでいるところだと、市長も1,000万行ってないです。
休み無しであんなにボロクソ叩かれるけど、こんなもん。
私だと残業が多かった年(月40時間くらい)で最高年収は370万でした。
皮肉なことに、この年に仕事辛すぎて休職しています。
高給取りというのは、国家公務員の中でも上のクラスのことを指します。
でも、国家公務員の知り合いによれば、残業の支給額が決まっているのでサービス残業もめちゃくちゃ多いのだそう。
地方公務員は言うほどすごくないし、月12万スタートは安すぎました・・。
だからあまり「お前ら高給取りだろ」とか罵るのは悲しいです・・・。
地方公務員は安定&福利厚生バッチリだけど、給料は安い
地方公務員の給料、意外と安いんだなって思った方もいれば、充分だろうと思った方もいるでしょう。
でも実際に公務員になってみて思ったのは、精神的ストレスに対して安いなあと思いました。
公務員ってだけで理不尽なことを言ってくる人もいたし、わたしはなるべく職業を明かさないようにしていたくらいです。
公務員大変だよねと理解してくれる人もいたけど、嫌味を言う人ももちろんいました。
「公務員は給料高いんだから減らせ」とよく言われますが、月12万円くらいしかもらえていない職員はどうなるんだろうって考えてしまいます。
その代わり給料は安い分、福利厚生はバッチリで育休制度も完備されているので、女性も働きやすい環境ではありますが。
少しでも現状を知っていただければうれしいです。
それではっ