こんばんは、元公務員のアヤトです。
私は日本人の母親と、スペイン系フィリピン人の父親の間に産まれました。
しかし、その事実を知ったのは社会人になってからだったんですよね。
私が小さい頃から一緒にいたお父さんが、実の父親と思っていたのですが、あるきっかけで再婚相手であることが判明しました。
もちろん長年一緒にいる中で、たくさん愛情を注いでくれたことは十分わかっていたから、事実を知っても嫌いになったりとかはなく、今の父親が本当の父親だと思っています。
むしろ、実の母親よりも愛情深かったのではないかな、って今では感じますね。
母親の育ちを辿ると特殊な家庭で産まれたけど、父親に恵まれたのは本当に幸せなことです。
でも、外国人の父親のことは今でも考えたりするんですよね。
この事実を知ってから7,8年経ちましたが、実の父親について思っていることについて書いていきます。
本当の父親に会ってみたい気持ちは、ある
実の父親は、私が産まれる前にすでにフィリピンへ帰国していなかったそうです。
複雑な事情なのですが、ざっくり言うと実は母国に家族がいることを隠して出稼ぎに来てたようなんですよね。
で、たまたま私ができてしまったっていう。
まあ、ぶっちゃけひどい人なんですよね。
フィリピンに帰国したけど結局家族がいるから戻ってこなくて、突然シングルマザーになってしまったわけです。
母親は特殊な家庭なので、身よりもいなくて本当に苦労したようですが、それでも私が4,5歳くらいの時に今の父親と出会って、数年後結婚しました。
そんなこんなで、大人になってから事実を知ったわけですが、実の父親に会いたい気持ちは・・・それでもありますね。
実の父親だから、どんな人なのか会ってみたい
育ての父親が本当の父親だと思っていますが、やっぱりどんな人か気になります。
ひどい人とはいえ、実の父親だということは変わりません。
私のことをどう思っていたのか(会ってないけど)、聞いてみたいなーって思います。
実の父親に関係するものは、フィリピンから送られてきた1枚の写真だけなのですが、その裏に私のことを気にかけるようなメッセージが書いてあったんですよね。
少しでも私のことを考えてくれていたのかな、と思うとやっぱり気になってしまいます。
実の父親の情報が名前と1枚の写真だけ。外国人だし手がかりはほぼない
実の父親の情報は、名前と1枚の写真だけ。
でも写真は30年近くも前だし、フィリピンにはいるだろうけど、住所なんて当然わからないし、そもそも生きているのかすらわかりません。
母親よりも10歳くらい年上と言っていたので、今はきっと60歳くらいでしょうか。
フィリピンまで行って会いに行くなんて言っても、手がかりもないのに探せないですよね。
国際交流の仕事の手伝いの関係で、フィリピン人の友達ができた時に一回相談したことはあるのですが、もちろん情報が少なすぎるとのことでした。
結局、会うすべはないのかも知れません。
でも、今の父親の気持ちを考えるとに後ろめたい気持ちもある
実の父親に会いたい気持ちはあるけど、今の父親のことを考えると、後ろめたい気持ちになります。
なぜなら、実の父親でない事実を大人になってからも伏せていたのは、父親の希望だったからです。
だから実の父親に関するものはほとんど処分されて、1枚の写真だけが残っているだけ、という状態でした。
私が偶然知ってしまった形になったけど、父親としてはずっと言いたくなかったようなんですよね。
やっぱり本当の娘のように感じているから、事実を知った時に軽蔑されるんじゃないかって怖かったみたいです。
当時の私はもう大人になっていたから、全くそんなことはなかったし、変わらず仲はいいですけどね。
でも、今の父親としては、本当の父親のことは忘れてほしいって感じ。
これは母親からも「実の父親の話は絶対にしないでね」と釘を刺されました。
そう考えると、本当の父親に会いたいっていう気持ちは、今の父親を傷つけてしまうのかなーと思い、後ろめたい気持ちになってしまいます。
いずれにしても、自分から行動しない限りは実の父親に会うことはない
実の父親に会いたい気持ちはあるけど、
- 外国人で母国に住んでいる
- すでに家庭を持っている
- 名前と30年近く前の写真しかわからない
現実的に無理かなって思いました。
たまに「本当のお父さんに会いたい、探します」みたいな番組がありますが、ほとんど外国人のケースってないですよね。
日本人の父親よりももっと難しいことなので、私が本気で探そうとしない限りは会えることはないでしょう。
でも、そこまでして会いたいかというと、今の父親のことを考えると複雑な気持ちなのが正直なところ。
今後もきっと会えないだろうけど、元気でいてくれたら、たまに私のことを思い出してくれたらそれで十分なのかなって思います。
私もこうして、実の父親のことを思い出すことがありますからね。
この気持ちは、心の中にそっとしまっておくことにします。
それではっ