こんにちは、休職して退職した元公務員(市役所勤務)のアヤトです。
今この記事を読んでいるあなたは、休職して辛い思いをしているか、辛くてどうしようもなくて休職寸前かも知れません。
または休職から復帰しようと思っているけど不安でいっぱいかもしれませんね。
私は2度の休職経験があり、2回目の休職のタイミングでそのまま退職しました。
私もドタバタといろいろありましたが、なんとか乗り越えましたし、方法はたくさんあるんだなーということがわかりました。
休職期間は今思うと辛いことも多かったけど、今思うと自分と向き合う大事な期間だったんだと思います。
そこで今回の記事では
- 1回目の休職の時にどう過ごしていたか
- 休職から復帰した理由
- 休職中のお金の不安はあったか
- 休職から復帰する時の不安なことと解決方法
についてお話します。
私の経験が少しでも参考になったら嬉しいです。
公務員を休職していた5か月間はこんな風に過ごしていました
私が公務員を休職したのは3月末で、休職理由は膨大な仕事量による残業のストレスと人間関係と劣等感からでした。
私はもともと要領が悪い人間で仕事に自信がなく、同じ時期に異動してきた後輩の子がすっごく仕事できる子だったんですよね。
その子はすごく評価されているのに、わたしはいつまでも成長できない。
そんな劣等感から自分の居場所がなくなったような感覚をいつも感じていました。
そして毎日帰りは22時過ぎで帰って寝るだけの生活、飲み会は誰かの悪口ばかりで、生きている楽しさがどんどん無くなっていったのです。
でも唯一私のことを理解してくれる上司がいて、その上司が3月末の異動内示で異動が決定し、完全に孤独になってしまうという絶望感で、何かがぷつんと切れてしまいました。
「明日からもう仕事行かない、失踪してそのまま死にたい」
そこから私の休職が始まりました。
公務員休職1か月目〜2か月間はどん底
休職中の私
- 日中起きているのが辛い。昼夜逆転して朝方まで眠れない生活が続く
- 休職している後ろめたさでいっぱいで、外に出るのが怖い
- 自分には生きている価値がない、でも死ぬ勇気も出ない、なんて最低なんだろうと思い続ける
- 同僚や上司からLINEが来たけど全部未読スルー、返信したら晒されると思うくらい人間不信に
- みんなから恨まれていると思っていた
休職1か月目〜2か月間はほとんど寝込んでいました。
身体に力が入らなくて起き上がれないし、涙はずっと止まらなくてご飯も食べられません。
せめて、休日に仕事の引き継ぎメモだけでも残したいと思っていましたが、職場の近くに行くだけで吐き気がしてきてそれもできずに終わったんですよね。
中旬に少し落ち着いてきたものの、休職して2か月が経とうとしていた時は「診断書の有効期間が切れてしまう・・復帰しなきゃ・・」と自分を追い詰めて更に調子が悪くなりました。
正直、1か月休めば落ち着くだろうと思っていたのですが、自分が思っている以上に身体が言うことをきかない状態になっていたことがわかったんです。
診断書の有効期限が切れる前に心療内科へ行き、「すぐに良くなるものじゃないから、焦らず休んでゆっくり回復させていこう」と言われ、休職2か月目がスタートします。
休職2か月目は、心療内科の先生の指示どおり、調子のいい時は外に散歩に出るようにしました。
私が住んでいるところは田舎なので、誰に見られるかわからない不安があったため、常に帽子とメガネをかけて人目につかないところを歩いてたんですよね。
休職している後ろめたさでいっぱいで、人がすごく怖かった。
あと気分転換に自炊も少しずつ始めながら、可能な限り日中起きるように努力はしていましたが、やっぱり夜になると眠れない悪いサイクルは良くならず、休職は継続となりました。
公務員休職3か月目に少し転機が訪れる
休職3か月目に「友達に会ってみようかな」という気持ちになり、少し心境の変化が出てきました。
ちょうど私の誕生日の月だったので、気分転換も兼ねて客の少ない日曜日に知り合いの居酒屋へ行き、その時に友達も来てくれて少し元気をもらったからです。
その時の居酒屋の店主さんから、「身体動かしたいと思ってて、気分転換に一緒にトレセンで運動しない?」と誘ってくれたのがきっかけで、運動を始めることにしました。
これがきっかけで週2、3回外に出るようになり、大公園をランニングしたりトレセンで筋トレすることで、気分もリフレッシュできるようなってきたんですよ。
メンタルがだめになった時に効くことは、運動だとよく言いますが、これは本当だなと実感しましたね。
それと同じ時期に読んでいた本が「筋トレが最強のソリューションである マッチョ社長が教える究極の悩み解決法 / Testosterone」で、こちらの本にも助けられました。
精神が辛い時に読むと、勇気づけられる言葉ばかりで、筋トレにはそんな効果もあるんだ!というのよーくわかる内容ですよ!
それでもやっぱり診断書が切れる頃になると気持ちはどんどん沈み、結局元通りになってしまって休職は継続することになりました。
この時、自分の心の中に長年秘めていた「退職したい」という気持ちを、初めて心療内科の先生に打ち明けたんですよね。
そこで先生は、「気持ちの整理をするためにも、もう少し時間が必要だよね。通常の診断書は1か月分だけど、今回は2か月分の診断書出すからゆっくり考えてみて」と言われました。
公務員休職5か月目は退職を決めるも、復職の道を選んだ
2か月分の診断書が出て、退職についてじっくり考えるようになりました。
その結果、退職して新しい道を進みたいと決心し、元上司にまず連絡をしてその旨をまず話したんです。
久しぶりに会った時は、お互い泣きましたね。
一番の理解者だったのと、こんな形になってしまったことの申し訳無さもあり、涙が溢れました。
退職の話をしたところ、もちろん引き止められましたが、意志がかたいことを感じてくれて応援してくれましたね。
次に、中旬頃にずっと連絡していなかった課長に連絡をし、カフェで待ち合わせてお話したのですがもちろんびっくり。
でも、私の気持ちを尊重してくれて診断書の有効期間が切れる8月末で退職手続きを進めてくれました。
今思うと上司には本当に恵まれていたと思います。
でも、退職願を渡す前に急に思いとどまり、退職を撤回して復帰する道を選びました。(退職を踏みとどまった理由は後述します)
とんだお騒がせ野郎ですが、課長はすごく喜んでくれて、復帰に向けて準備を進めてくれることに。
ただ、もう診断書が切れる月末を迎えそうになっていたので、そのことを心療内科の先生に報告し、休職期間を延長してもらいました。
公務員休職6か月目は復職に向けて動き出した
休職6か月目は復職の準備を進めることになり、まず課長から私が行きたい部署、やってみたい仕事の希望を聞いてくれました。
元の部署には復帰しない前提で話を進めてくれて、その配慮がすごくありがたかった。
私の休職期間が少し長引いていたので、復帰プログラムの一環で一度人事課と面談をしなければならないと言われたので、保健室の保健師の方と面談をしたんです。
- 健康状態
- 行ってみたい部署などの希望
- 復帰する上で不安なこと
- 復帰するタイミングはいつにするか
など聞かれましたね。
そして復帰する3日前くらいに(急過ぎますが)私の希望通りの部署に行くことが決まりました。
最後に元の部署には休日に片付けをし、課長も一緒に付いててくれたのですが、当時のトラウマなどいろいろ思い出してしまい、しばらく涙が止まらなくて片付けができず。
時間はかかりましたが片付けを終えて、10月から希望の部署で復帰しました。
公務員を休職して退職せずに復帰した理由
環境を変えてみたら良くなるかも知れないと思ったから
私が元いた部署は誰もが嫌がるようなブラックかつ人間関係が最悪な部署で有名だったので、たまたま合わなかったのかも知れないと思ったからです。
元上司に引き止められた時も、「アヤトちゃんの良さを活かして活躍できる部署はたくさんある。退職はいつでもできるからもう一度考え直してみない?」という言葉が心に残っていたんですよね。
課長からも、「今の部署は特殊だから、アヤトちゃんみたいなアクティブな人には正直合っていないだろうなと思ってたよ。アヤトちゃんを必要としている人たちはたくさんいるから、ゆっくり考えてみてね」と言われました。
だから、環境を変えたら良くなるかもしれないという淡い期待を抱いて、復帰してみることにしました。
実際に、休職して環境を変えたら良くなった人もいますからね。
公務員を退職した後のことを考えていなかったから
あの時は勢いもあったんだと思います。先のことは考えていませんでした。
とりあえずバイトでもしながらやりたいこと見つけようと思っていたのですが、やっぱり先のことを考えずに勢いで行くのは良くないなと思ったんです。
一人暮らしだったし、公務員辞めるなとうるさく言われていた親と距離を置くようになって頼れないし、貯金もそんなになかったのでリアルに生活の不安を感じました。
ましてや、休職してたのですぐにバリバリ働くのも難しいなと思ったんです。
公務員を休職していたときはお金の心配はなかったのか?
お金の心配は一切ありませんでした。
通常3か月は病気休暇扱いで満額支給、4か月目から減額となるようですが、当時の課長が融通を利かせてくれて半年間満額出ました。
※休職時の給与の支給に関する規定は自治体によって異なると思うので、わたしのように満額出るというケースは必ずしもそうではありません。
休職中なのでお金を使う機会もほとんどないですし、そんなに心配は必要ないかと思います。
公務員は病気になった時の手厚さは抜群なので、制度に思い切り甘えてOKです。
↓詳しいことは以下の記事で書いていますので、参考にしてくださいね↓
休職から復帰したいと思った時に考える不安なこと
元の部署に復帰するのが不安
元の部署に戻らず別の部署に異動もできるので安心してくださいね。
休職した部署に復帰する人はあまりいなくて、だいたい別の部署に行っています。
ただし、人事異動のタイミングにもよりますので、確実ではありません。
復帰する時に人事課の職員が対応してくれるほか、職員の健康管理を行う保健室の職員とも面談ができ、私はその方と一番相談しやすく感じました。
保健室の職員は保健師なので専門的なことを教えてくれるし、人事課に話をつないでくれるので、話しやすいですよ。
休職した上に自分のわがままを聞いてもらうのは申し訳ないと思うかも知れませんが、人事課としては無理して元の部署に復帰してまた休職される方が大変です。
職員には全員健康で働いてもらいたいという目標がありますからね。
だから遠慮なく希望を伝えてください。
休職から復帰した後の周りの目が気になる
これ一番大きいかも知れませんね、私もそうでしたから。
”休職していた”○○さんというレッテルが貼られるんじゃないかってまず先に思うでしょう。
でも、割とみんな知らないし、そんなことどうでもいいと思ってます。
ぶっちゃけみんな自分のことしか考えてないですよ、大丈夫!
もし逆の立場になった時のことを考えてください。
休職していた人が復帰したら、そういう目で見ますか?
私なら、「あ、そうなんだ。大変だったんだなー」くらいで終わりますね。
まずは自分のペースで行けばいいんですよ。
自分が思うほど、周りは誰も気にしてないので安心してくださいね。
今までどおりに働けるか不安
休職が長引くと体力も落ちてるし、仕事を思い出すのも大変なので、これも不安ですよね。
でも大丈夫、慣らし出勤から始めることもできますよ。
まず心療内科の先生に相談して、短時間勤務の診断書をもらってください。
私の場合は、2週間だけ午後から出勤の半日勤務、残業・休日出勤はなしにしました。
正直、早起きする癖をつけるためにも午前中にしておけばよかったなと失敗したのですが、自分の好きなペースで大丈夫ですよ。
休職は自分と向き合う大事な期間。ムダなことはないよ
休職している期間は本当に辛くて、こんなに休んで私は社会のゴミだ、消えたいという気持ちに何度も襲われました。
だから、休職期間はムダな期間に感じるかも知れませんが、大切な期間だったと今では思います。
ゆっくり休んでいると、自然と自分と向き合うようになり、気持ちの整理が少しずつできるようになってくるんです。
自分は頑張って耐え抜いてきたから休めというサインなんだと思うようになりました。
人間は頑張り過ぎたら必ず身体を壊すし、辛い中で無理して頑張って耐える必要はないですよ。
なぜなら、人それぞれ限界点は違うし、合う合わないは絶対にあるからです。
今休職しているあなたも、つらい思いをたくさんして来たと思いますが、そんなに焦らなくても大丈夫。
働きたいという気持ちが戻るまで、ゆっくり休んでいいんですよ。
「今」休職している状況につい目が行きがちですが、人生から見たらほんの一瞬の出来事。
少しくらい休んだって、人生は終わりません。
だから、無理は絶対にしないでください。
少しでも心が軽くなったら嬉しいです。
↓公務員の休職に関する記事をまとめました↓
それではっ