こんばんは、元公務員(市役所勤務)のアヤトです。私は2度の休職を経て、そのまま退職しました。
いま公務員の方で、仕事が辛くて休職したいと思っている人もいるかもしれません。
でも、こんな理由でいいのだろうか?とか、心療内科に行くのは恥ずかしいと思っている人もいるのではないのでしょうか?
休職する理由はそこまで重要ではなく、どうしても辛かったら休んでいいのです。
とは言っても、休職となると不安になるのがお金のことですよね。
今回は私が休職したきっかけと、心療内科の受診の流れ、公務員の休職制度について触れながら、体験談を話していきます。
結論から言うと、休職しても生活面で不安になる要素はなく、安心して休めるように心療内科の先生がしっかりサポートしてくれますよ。
毎日の仕事で辛い思いをしているあなたが少しでも心が軽くなれば嬉しいです。ぜひ読み進めてみてみてくださいね。
私が公務員を休職したきっかけ
私が公務員を休職したきっかけは、人間関係と膨大な仕事量が原因でした。
まず人間関係については、臨時職員や嘱託職員の女性が多く、女特有の世界があったのと、職員もあまりいい雰囲気でなかったんですよね。
飲み会をやってもほとんど愚痴、職員の悪口ばかりで、閉鎖的な人が多く、仕事外で色んな活動をしている私は周りからすごく浮いていました。
例えば、自分の仕事が落ち着いたタイミングで、あるイベントの手伝いに行くので今日は早く帰りますと言ったら冷たい視線で見られましたし、基本的に定時に上がると残業しないのかオーラを出されます。
上司は理解のある方だったので快くいってらっしゃい!と言ってくれましたが、他の人たちからは白い目で見られることが多かったですね。
また、私自身の問題でもあるのですが、もともと私は仕事ができる人間ではなく、一緒に異動してきた年下の女の子がすごく仕事ができる子で、おのずと比べられてしまい劣等感に押しつぶされていました。
そのため周りからの仕事に対する評価は低かったと思いますし、それもあって早く帰るとそういう目で見られてしまってたんだと思います。
仕事量も尋常じゃない量で、月に60時間以上は残業していましたね。
土日出勤はありませんでしたが、平日は毎日22時以降に帰宅し、職場の人間も合わない、自分は仕事ができなくて仕事ができる後輩に対する劣等感ばかり。
能力に差があるのは仕方ないから、何を言われようとも自分のペースで仕事をしていれば良かったのですが、当時の私はそうも考えられず、ついに出勤できなくなりました。
あの時は本当にもうここから逃げ出したいという気持ちで、失踪しようと思っていたんですよね。
休職する直前も、0時過ぎまで残業をして、何かがぷつんと切れたように、「もう明日から仕事行かない」と決心し、明日の説明会の資料作りの作業を途中でやめて帰りました。
その時も、「え?帰るの?」っていう視線を浴びながら帰ったのを今でも覚えています。
もちろん説明会で説明する役目があった私が休んだことで職場は騒然となり、私の自宅まで迎えにまで来られました。
「もうどうでもいい」と思い無視してしまいました。
今考えるとめちゃくちゃ迷惑をかけましたが、私はそれどころではなく、「いつ死のうか」とばかり考えていましたね。
そして1日有給休暇を取った後、次の日に心療内科へ行き、そのまま休職しました。
↓仕事ができない私についてはこちら↓
心療内科へ行った時の流れ
看護師の問診→先生とのお話→仕事はどうするか、休職するか
と言った流れでした。
まずは問診から
私が受診した心療内科は、心療内科は患者とゆっくりお話ができるように、基本的には土曜日の午後に予約して受診する感じでした。
飛び込みでもOKですが、なにせ内科もあるのでかなり混んでいて待つのと、ゆっくり診察はできないとのことです。
土曜日の受診状況を聞いたらかなり先になってしまうため、その時は一番状態がひどかったので激混みの中受診することになりました。
まずは問診から始まり、看護師さんから今の状況を一つずつ質問されました。
- 職場の環境
- よく眠れているか
- 食欲はあるか
- 家族の状況
- 相談できる人はいるか
- 死にたい気持ちはあるか
その時はメンタルが一番ひどい状態で、泣きながら話していたのをよく覚えています。
うまく話せなくても、ちゃんと最後まで話を聞いてくれました。
先生とのお話
まず第一声が「職場の環境がひどすぎるね、あなたはよく頑張ったね」と言われたと思います。
看護師さんからある程度情報は伝わっているので、状況を話しつつも詳しいところまでは聞かれませんでした。
というか、大泣きしてほぼ話せなかった。笑
先生からは「すぐに休職したほうがいい」と言われましたね。
一応どうするかは確認されましたが、ほぼ強制的にといった感じです。
たぶん、相当私の状態がひどかったんだと思います。
ちなみに心療内科の先生は、あえてだと思いますが冗談を交えながらお話する方で、けっこうビシッと言うタイプでした。
先生に合う合わないはあると思いますが、私の場合はそのビシッと言ってくれることが背中を押してくれるきっかけになり、いい先生に巡り会えたと思います。
休職期間や薬の処方について 精神科との違い
【休職期間について】
心療内科では診断書の有効期間は基本的に1か月で、精神科だと自由だそうです。
休職した同期がいて、その人は診精神科を受診して「○月○日から復帰するときまで」という診断書をもらったと言っていました。
事実上、無期限といったような感じですよね。それもぶっきらぼうだなあとも思いますが・・。
なお、わたしの場合は5か月間休職していて、うち1回は1か月間では治る見込みがないと判断されたため、例外ということで2か月分の診断書をもらったことがありました。
ちなみに1年間の休職も精神科と連携を取ればできなくはないといった感じで、割と柔軟に対応できるような感じでしたね。
【薬の処方について】
私が行っていた心療内科は、薬はなるべく出さない治療法が推奨されていたため、薬を処方されたことはありません。
近いものであるとしたら、ほとんど食事が摂れず、低栄養状態になっていたときに栄養剤をもらったくらいですね。
これは地域によると思うのですが、精神科だと無期限の診断書と薬を処方されて終わりというところが多いようで、きちんと対応してくれないところもあるようです。
心療内科もしくは精神科を受診する時は、必ず口コミなどを確認してから受診されることをおすすめします。
休職中の職場からの連絡について
私は職場の環境が原因だったので、職場との連絡は一切しないようにと言われ、診断書にもその旨を書かれました。
いま休職している方は、職場から仕事の連絡が来たり、定期的に連絡するように言われているなどして辛い思いをしている人がいるかもしれません。
休職している時の一番の治療法は、職場から離れてしっかり休むことです。
事務的な連絡は仕方ないですが、職場が原因で休職しているなら、休職している間に仕事の連絡するような人は無視していいですよ。
実際に休職した同僚の先輩の話で、仕事のトラブルの相談の電話が来たケースもあります。
そんな時は診断書に職場からの連絡をしないように記載してもらうことも可能なので、辛かったら無理せず精神科もしくは心療内科の先生に相談してくださいね。
医者からの診断書は絶対なので、上司であってもそれを破ることはできません。
どうか無理しないでくださいね。
↓休職中の連絡についてはこちらでも書いています↓
公務員の休職期間のお金の不安ついて
休職期間に気になることはお金のこともあると思います。でも安心してください。
公務員が体調を崩した時の保障はすごく手厚く、休んだら生きていけないなんてことは基本ありません。
まず公務員の休職は3年間まで認められていて、それ以降になると自主退職となります。
休職期間の給与については以下のとおり。 ※自治体によっては違う可能性あり
休職から3か月間 | 全額支給 |
休職から4か月目以降〜1年以内 | 80%支給 |
休職2年目〜3年目 | 無給になるが、共済組合の「傷病手当金(及び傷病手当金附加金)」を請求することで、給料の3分の2を受け取り可能。それ以降の6か月間に「傷病手当附加金」が支給される。 |
3年目以降 | 退職 |
まず公務員には3か月間の病気休暇がもともとあるので、その期間のお給料は保障されますよ。
それ以降は8割程度に減額されるとなっていますが、ガチガチに定まっているというわけではないようで、私は4か月目以降も全額支給されていました。
当時の課長が融通を効かせてくれて、規定のその他の部分を適用させてくれたそうです。
そのくらいどうにでもなりますし、減額されたとしても全く生活ができなくなるくらいになるわけではないので、お金の心配はそんなにしなくてもいいと思いますよ。
まずはゆっくり休んでくださいね。
公務員の休職中のボーナスはどうなるの?
過去半年間の勤務状況が基準になるので、休職1年目のボーナスのタイミングには支給されます。
わたしも4月から5か月間休職しましたが、6月のボーナスは支給されました。
休職期間は自宅にいることがほとんどだと思うので、お金を使う機会もそんなにないでしょう。
多額な借金を持っていたりしない限りは、ボーナスと最低限出るお給料があれば生活は問題なく送れるはずです。
公務員を休職しても手厚い制度と心療内科からのサポートがあります
- 心療内科ではあなたがしっかり休める環境のサポートをしてくれる
- 休職しても最大3年間は最低限の給与もしくは傷病手当金が支給される
- なにより辛かったら休んでいい。そのための手厚い制度がある
ざっくりまとめるとこんな感じでした。
地方公務員だと昔と比べて業務量も増えてきてますし、市民からの目も厳しいですよね。
何をしても報われないことも多かったり、古い体質が根強く残っているところだと「残業が当たり前」だったりします。
その中で強い心を持って頑張れるのなら素晴らしいと思いますが、私のように耐えきれず休職した人もいますし、人の限界値はそれぞれ。
他人と比べる必要はなくて、辛いならそんな大変な状況で頑張らなくてもいいですよ。
「あの人は頑張っているからわたしもやらないといけない」と思わず、自分の辛い気持ちをまず受け入れてあげてください。
他人がどうとか関係なく、働くのは自分自身です。
わたしは他人のことを気にしすぎて、自分の辛さを後回しにしていたら結局精神を崩して働けなくなりました。
どうか無理せず、辛かったら休んでくださいね。
それではっ