地方公務員が嫌で辞めても公務員の仕事を否定したくない理由

こんばんは、元公務員のアヤトです。

2度の休職を経て公務員を辞めてから9か月ほど経過しましたが、今のところ戻りたい、後悔の気持ちはありません。

また、市役所という組織が嫌で辞めたけど、「あんな仕事、二度とやりたくねーよ!」みたいに、バカにしようという気持ちもないです。

たまにブログやツイッターで、「公務員なんてクソ。あんな仕事やらないほうがいいよ」のような方もいるのですが、私はそういう風に思いたくないんですよね。

よほど嫌な思いをされて辞めたのかもしれませんが、それはその人の視点であって、別に公務員全体がクソってわけでもないです。

確かにヤバイ職員がいるのも事実だし、「何この制度、やってられんわ」って思うことはありました。

でも、あくまで「私は」公務員の仕事が合わなかっただけで、公務員の仕事の全てを否定しようとは思いません。

ということで、今回の記事では公務員を辞めても公務員をバカにしたくない理由について書いていきます。

地方公務員を辞めても公務員の仕事をバカにしたくない理由

公務員を辞めても公務員の仕事をバカにしたくない理由は、以下の3つです。

  • 今までやってきた自分の仕事も否定することになるから
  • 一生懸命頑張っている上司や同僚を見てきたから
  • 公的機関の恩恵を知っているから

ざっくり言うと、いいところをちゃんとわかっているからですね。

では、具体的に説明していきます。

今までやってきた自分の仕事も否定することになるから

仕事は合わなかったけど、それでもイベントをやって楽しんでもらったり、市民から感謝されることで感じた、やりがいや達成感を感じる瞬間はありました。

「公務員の仕事はクソ」と言ってしまえば、今までやってきた全てを否定してしまうような気がして、悪く言いたくないっていう気持ちがあります。

わたしの場合だと、団体さんとの関わりが多い仕事だったので、その人たちを支援するような業務がメインでした。

団体のみなさんは地域のため、地元のためと、さまざまな思いを持って頑張っている方ばかりです。

それを支援する立場にいた私にとっては、仕事を否定する=団体さんたちを否定するような気持ちになります。

だから、悪く言いたくないのです。

一生懸命頑張っている上司や同僚を見てきたから

頑張っている団体さんのお話と重なりますが、職員だって頑張っている人はたくさんいるんですよね。

「公務員はクビにならないし、堅くて融通効かない、やる気ない」と言われがちだけど、内部を見てきたわたしにとっては悲しい一言です。

確かに、働かない職員もいたしパワハラ、セクハラだったり、ひどい職員もいます。

でも民間にだってそんな人はいるし、公務員はそんな人しかいないとは思ってほしくないのです。

公務員の悪いところ(複雑・時間がかかるなど)制を変えようとしている中堅の職員もいます。

若手職員でも自主研究会を作って、地元のためにいろんな活動をしている人もいます。

私の元上司のみなさんも、熱い想いを持って仕事をしていましたし、上から理不尽な命令が来ても、一生懸命「市民のために」戦っている人もいました。

つまり、公務員の仕事を否定することは、お世話になった方々を否定することにもなります。

だから公務員を辞めても「あんな職業」みたいに言いたくないのです。

公的機関の恩恵を知っているから

「公務員は何にもしてくれない」って言われがちだけど、見えていないだけで、実は陰でいろんな形で私たちを支えてくれているんですよ。

市役所で仕事していると、こういうことも市役所の人たちがやってくれていたのかと思うことが多々ありました。

1つ例を挙げると、私の母親はやむを得ない事情でシングルマザーになり、当時は私も小さかった上、身寄りもなく、お金もなくて生活に困っていたそうです。

そんな時に民生委員・児童委員と出会い、相談を聞いてくれたり、都度、市役所の機関を紹介してくれたりすごくお世話になったそう。

そのおかげで、なんとか生活を立て直すことができたと話していました。

民生委員・児童委員とは
民生委員法に基づいて厚生労働大臣から委嘱された非常勤の地方公務員。

社会福祉の増進のために、地域住民の立場から生活や福祉全般に関する相談・援助活動をしている。

参考: https://www.gov-online.go.jp/useful/article/201305/1.html

無料でできたり、安い金額でできるサービスも、当たり前に思っているかもしれないけど、本来は有料になるものを市が頑張って負担しているんですよね。

ほんの小さなことかもしれないけど、私たちの生活の基盤を支えてくれるのは、市役所の存在があるからなので、あまり悪く言いたくないのです。

地方公務員を辞めても、公務員の仕事には敬意を払いたい

公務員を辞めても、公務員の仕事には敬意を払いたいという気持ちは、いろんな内部を見てきたからこそ思えることかなと感じています。

公務員として働いていたのはたった6年半ではあるけど、一部を除いて環境には恵まれていた方なので、悪いところも知りつつも良さもたくさん知りました。

最初は私も公務員なんて・・みたいに思っていた時期はあったけど、総合的に見たらただ自分に合わなかっただけってことに気が付いたんですよね。

だから、公務員を辞めても仕事を否定するつもりもないし、みなさん体調に気をつけて頑張ってくださいと応援したくなるような存在になりました。

それではっ








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