ドラゴンクエストユアストーリーは原作無視のひどい映画だったのか?【感想ネタバレあり】

こんばんは、元公務員のアヤトです。

※この記事はドラゴンクエストユアストーリーのネタバレも含むので注意

みなさんの思い出のゲームってなんですか?

私はゲーム始めたての時にプレイした「ドラゴンクエストV 天空の花嫁」が、一番思い出深いゲームです。

そんなドラクエ5がこの度、映画化されましたよね。

その名も「ドラゴンクエストユアストーリー」!

酷評されているという話題を見かけたのですが、「きっと原作ぶち壊しなんだろうな」と思いつつ、観に行ってみました。

実際に見てみた感想は、確かに酷評されるのはよくわかったし、ツッコミどころ満載すぎて笑えてしまうくらい。

でも、少し時間を置いてみると、そもそもこれはドラクエ5ではないんだっていうのを理解して、何となくそういうことか、とストンと落ちました。

いい意味でも悪い意味でも、話題になると原作は実際どうなのか気になってしまうものです。

そこで今回の記事では、ドラゴンクエストユアストーリーを観て感じたツッコミどころや、冷静になってみて感じたことをお話します。

もう一度言いますが、ネタバレも含みますので、注意して読み進めてくださいね。

ドラゴンクエストユアストーリーのツッコミどころ

ドラゴンクエストユアストーリーを観て感じたツッコミどころは以下の3つです。

  • 予告編を見ているかのような駆け出し感で、感情移入できない
  • 主人公(リュカ)がとにかく情けない
  • ドラクエVの世界なのにBGMに違和感

もっと色々ありますが、特に気になったところを挙げました。

予告編を見ているかのような駆け足感で、感情移入できない

序盤は特にぶわーーーっと話がどんどん進んで、「これは予告編か・・?」と思ってしまうくらい、駆け足感がすごかった。

原作のボリュームたっぷりなストーリーの都合上なので仕方ないのですが、展開が早すぎて感情移入する間もなく、パパスとのお別れシーンが来てしまいました。

このシーンは泣けるだろうと思ったのに、全く泣けずにサクッとそのシーンは終わり、どんどん話が展開していきます。

原作を知っているので駆け足でもストーリーは理解できたけど、知らない人は理解できないかもしれないなあとも思いました。

話のテンポがついていけずに疲れそうな感じ。

主人公(リュカ)がとにかく情けない

リュカの情けないところ
  • 弱すぎる(後半は謎にジャミとゴンズをワンパンで倒してたけど)
  • 勇敢さが無い
  • 結婚選択シーンの優柔不断さ

【弱すぎる】

「勇者じゃなくても主人公なんだから強さは残して〜!」という感じ。

あっけなくやられてしまうシーンが多くて、「情けない・・・orz!」と思ってしまいました。

個人的に「え?」と思ったのは、パパスは焼け死んでいるのに、主人公はパパスよりも黒焦げになっても死なないし、むしろ薬草で呆気なく治るというギャグ展開。

パパスも薬草で治してあげたら良かったのでは・・・(^o^;)

【勇敢さが無い】

ブオーン討伐イベントでは「自分にはムリ」とすぐ言っちゃうし、戦いに行ってもあっけなくやられてしまう。

でもよくよく考えると主人公は、現実世界のごく普通の青年がドラクエVのVR版で主人公になりきっていた、というオチなんですよね。

だから主人公が妙に現実的だなあと感じたのは、現実世界の青年だったからと言われると、無理もないのかなという印象も受けました。

【結婚選択シーンの優柔不断さ】

そして大事な結婚の選択シーンでは、フローラに結婚を申し込んでおきながら、次の日に婚約破棄→ビアンカにすり替えるという衝撃な展開。

フローラは主人公がビアンカのことが好きという気持ちに気付き、老婆に化けてビアンカの好意に気がつくようにさせたとはいえ、それにしても悲しい。

個人的にはフローラがめっちゃ可愛かったので、ぜひフローラと結婚してほしかった。(少数派だろうけど、原作は毎回フローラと結婚)

ドラクエVの世界なのにBGMに違和感

一番のツッコミどころは、ドラクエVの世界なのにV以外の曲もガンガン流れるし、音楽が入るタイミングが唐突?で、切り替わりも早くて聴いていて疲れた。

すごく細かいのですが、ビアンカとフローラの結婚選択シーンの前夜にビアンカと会話するシーンがあります。

そこで流れた曲「愛の旋律」、そのシーンで流れる貴重な一曲(後からでも聴けるけど)で、ビアンカの曲というイメージが強かったんです。

でも、その音楽をフローラと話すシーンで使われていたのが、「えええええ?!」でした。(でもⅥで流れる大好きな「精霊の冠」が流れた時は鳥肌でした)

めっちゃ細かくて申し訳ないのですが、それ以外にも「そのシーンにその選曲?」というものが多かったのです。

無理してドラクエの曲使わなくても、劇場版用にオリジナル曲を作ればよかったのになあと思いました。

ドラゴンクエストユアストーリーで感じたこと

ドラゴンクエストユアストーリーを観た直後は「ひどい映画だったなあ」が正直な感想で、もはやギャグ過ぎて笑ってました。

でも、よくよく考えてみたら色んな気付きがあったんですよね。

新規参入者獲得という観点では、アリだとは思う

原作の実写化や今回のような3DCGアニメ映画化のターゲットは、原作ファンはもちろん、新規参入者も狙っているだろうから、これはこれでアリかなと思いました。

個人的な解釈としては、内容的に新規参入者向けなのかな?とも取れるような感じ。

あえて原作ぶち壊しにして話題を呼び、新規参入者が「原作はどうなのかな、どれどれ・・・」っていう流れを作ろうとしたのかなあとも捉えました。

原作ファンだけど、かと言ってストーリーを原作そのままにしても面白みがないと思うし、それなら原作やった方が楽しいですよね。

どう頑張ってもストーリーのボリューム的に再現は難しいので、原作から逸れるのは致し方ないことです。

ただ、原作ファンへの最低限の配慮が足りなかったから、ここまでこき下ろされることになったのかもしれません。

なんていったって、超名作だからね・・・。

そもそも、この映画は「ドラゴンクエストⅤ」ではない

勝手に「ドラゴンクエスト”V”ユアストーリー」だと思い込んでいたのですが、「ドラゴンクエストユアストーリー」なんですね。

ドラゴンクエストV」ではなく、あくまでベースにしたものだった。

だから現実世界の青年が楽しんでいたVRのゲームの世界だった、という設定でも仕方ないのかなと私は納得。

原作目線で見なければ、ぶっ飛び展開でも「まあ、こんなもんだよね」と思えますよ。

ともあれ、ユアストーリー観たらドラクエVやりたくなったよ、私は

映画を観ていろいろ不満とか感じはしたけど、やっぱり懐かしいなと感じたので、ふつうにドラクエVやりたくなりました。

ということでドラクエVを再プレイしようかなと思い、掘り出してきたのがこちら。

スーファミ版も持っているのですが、ゲームもハードも20年以上も前のもので、データ飛ぶのが怖いのでこちらにします(^o^;)

やはり鳥山先生のイラストはいいですね。

スーパーファミコン版

プレイステーション2版

ニンテンドーDS版 ※結婚相手にデボラ追加

ぜひぜひ、お好きなハードでプレイされてみてはいかがでしょうか。

ドラゴンクエストユアストーリーのレビューまとめ

まとめ
  • 主人公がとにかく情けないのが気になって仕方がなかった
  • ストーリーの駆け足感がすごくて疲れた
  • 原作への最低限の配慮として、せめて音楽は5以外の曲は使ってほしくなかった
  • ドラゴンクエスト5をベースにしたものという意味では、アリだと思う
  • それでも懐かしく感じたので、原作をやりたくなった

以上、私がドラゴンクエストユアストーリーを観て感じた感想まとめです。

最初は本当に「酷評されるのはわかるわ、ひどすぎ」だったけど、冷静になって考えてみると、ドラクエVではないと思えば、アリといえばアリという結論に至りました。

どんな形であれ、この映画の機会にドラクエVを再プレイする人、新しくプレイする人はいるでしょう。

再プレイする人は「やっぱり原作は神ゲーだ・・・」と改めて実感し、新規参入者は「こんな名作があったとは・・・」と思うかもしれませんね。

酷評が目立つユアストーリーですが、なんやかんやで原作ファンにも新規参入者にもきっかけを与えてくれるものだと思いました。

では、私はドラクエV再プレイしますね。

それではっ








ブログの更新通知を受け取る

最新情報をすぐに受け取れます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です