元公務員が語る選挙事務の思い出。拘束時間が長過ぎる、暇すぎた

こんばんは、元公務員のアヤトです。

今日は参議院選挙ですね。

選挙シーズンが来ると、投票事務をやっていた頃を思い出します。

この時期になると「選挙の時期、大変でしょ?」と言われるのですが、ぶっちゃけ選挙管理委員会以外はそんなに負担はありません

選挙シーズン限定の手伝い要員として、他の部署から何人か集められることもありますが、それ以外は期日前もしくは当日の手伝いのみです。

ということで、今回はわが町の選挙事務について、思い出を含めてお話していきます。

わが町の選挙事務の流れ・私の体験談

私が住んでいる自治体の選挙事務について、体験談を語らさせてください。

やることはどこも変わらないけど、微妙に違うんだなってところもあったので、以下の3つについてお話していきますね。

  • 期日前・投票・開票事務の流れ
  • 期日前・投票・開票事務の応援依頼が来るが、強制ではない
  • 【体験談】投票率が低いところは、暇すぎてガマン大会

期日前・投票・開票事務の流れ

選挙管理委員会が主導で事務などを進めるのですが、職員は以下のどれかに当たります。

  • 期日前投票期間の手伝い(日数は要相談)
  • 投票事務の手伝い
  • 開票事務の手伝い

【期日前投票・投票事務】

それぞれの事務に当たる時間帯は、期日前投票は8時半から20時まで、投票事務は7時から20時までです。(例外あり)

期日前はシフト制にして、交代でやっていましたね。

選挙事務でやることは、名簿対照(本人確認の手続き)や、投票用紙の交付来場者の案内・誘導役などです。

若手職員は名簿対照か投票用紙の交付係に当たり、課長以上になると案内役や身体の不自由な方のフリーな対応だったり、投票数の集計事務などがあります。

なお、選挙当日の前日には午前中に会場設営があるので、なんやかんやで土日どっちも潰れてしまうような感じですね。

【開票事務】

開票事務に当たる時間帯は21時から始まり、早い人で22時半くらいに帰ることができ、最後の集計係に当たっている人たちはだいたい1時前後ですね。

各地区で集めた投票箱を一斉に開けて、投票用紙を振り分ける作業なのですが、開票のやり方は自治体によって違います

そのため、やたら時間のかかる自治体もあったりするんですよね。

なお、私の自治体では開票事務がトップクラスで速いと言われていました。

ちなみに開票事務はすっごく緊張感たっぷりです。

報道機関が双眼鏡でわたしたちが振り分けている投票用紙に記載されている名前をチェックして、集計しているんですよ。

「○○、○○・・・・・」って名前を読み上げるのですが、見られている感をすごく感じてめちゃくちゃ緊張したのを覚えています。

そんな中、私はひとまとめにした投票用紙を隣のテーブルに運ぶ係をしてたのですが、なぜか何もないところでつまづいてコケて投票用紙をぶちまけたことがあります。笑

幸いにもそんなに広い範囲でバラバラに落ちなかったので、チョイチョイっと拾うだけで済みました(^o^;)

市民からの大切な一票だから、集計する人たちはみんなピリピリ、緊迫感でいっぱいでした。

期日前・投票・開票事務の応援依頼が来るが、強制ではない

選挙事務は市町村役場の職員総出で手伝いをする、という印象ですが、強制ではありません。

小さな町だと職員総出だと思いますが、私のところだとある程度人数がいるので、投票事務の手伝いをするかどうかは任意です。

とは言っても若い職員は有無を言わさず駆り出されますけどね。

でも、当たらないパターンもあります。

例えば、期日前の応援依頼だと繁忙期だから人出せないとか、選挙当日はイベントが入っているので休日出勤しているパターンなどです。

ちなみに教育委員会などの出先機関は、基本的に選挙事務に当たらず、どうしても人が足りない時に依頼が来るって感じ。

なお、私も毎回投票・開票事務の手伝いをしていたのですが、1回断ってから依頼が来なくなりました。

心の中ではラッキーでしたね!

体験談を後述しますが、嫌な理由はバイト代は出るけど、それよりも拘束時間が長すぎて苦痛に感じたからです。

だから強い心を持って断りました!

【体験談】投票率が低いところは、暇すぎてガマン大会

選挙事務の会場は、いつも同じところだったのですが、街中の投票所で投票率が特に低いところだったんですよ。

ぜんぜん人が来ないし、かと言って暇つぶしすることもできなくて、ただ座っているだけのまさにガマン大会

夕方なんて特に地獄で、最後の18時、19時くらいだと1時間に、2,3人しか来ないんです。

昔は人がいない時にテレビを見たりしていたようですが、市民がそれに気づいてクレームが入り廃止になったそうです。

だから何もできなくてひたすら時間が過ぎるのを待つだけ。

1つだけ良かったのは、投票所のメンバーが同じ部署の人たちで固められていたので、雑談しやすい環境だったくらい。

体育館クラスになると、知らない人と一緒になることがほとんどなので、場合によっては気が休まらないなんてこともあるようです。

そして開票事務にも当たると、丸1日拘束されてしまうので、疲労感がハンパない。

でも選挙管理委員会の人たちは、準備から当日まで相当残業しているので、もっと大変なのですがね・・。

ただ、1つだけ疑問に思うのは、選挙事務をもう少し改善できないかなーってことです。

人口が少ない地区の投票所は時間を繰り上げていますが、私が担当していた投票所のように、少ない投票率の投票所も時間を繰り上げた方がいいのではと思います。

そうすれば職員の負担も減るし、人件費も浮きますよね。

選挙管理委員会の方々には申し訳ないですが、職員が手伝いたがらないのは、やっぱり拘束時間が長すぎるからです。

お手伝いとして依頼するなら、そういった負担を軽減するように改善していくのも必要ですよね。

この話題は、私が市役所で働いていた当時から出ているので、ゆくゆくは変わっていくかも知れません。

選挙事務に当たっている職員の皆さん、お疲れ様です

以上、わが町の選挙事務事情でした。

やることはどこも変わらないとは思いますが、選挙の手伝いの当たり方など、微妙に違ったりするところもあるかも知れませんね。

私が住んでいるところも投票率が低すぎて今後が心配になります。

社会全体もそうだけど、自治体レベルで選挙に興味を持ってもらう取り組みがもっと進んでいけばなーと陰ながら応援している元公務員でした。

それではっ








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