公務員は残業が多い?サービス残業が当たり前?月100時間残業した私が答えます

公務員、残業多い

こんばんは、元公務員(市役所)のアヤトです( ´ ▽ ` )ノ

公務員って楽で定時で帰れる説が未だにありますが、現実はまったく逆だということを知っていましたか?

悲しいことに、仕事はハードだし残業めちゃくちゃ多いです。

『公務員の残業状況はどうなの?』

『公務員はサービス残業が当たり前なの?』

『残業代もらえなかったらどうしたらいいの?』

上記の疑問について、実際に残業しまくった経験のある私が答えたいと思います。

なお、私が住んでいる自治体の状況になるので、必ずしもそうではないということを頭の片隅に置いていただいた上で読み進めてみてくださいね。

公務員は残業が多い現実

公務員は楽な仕事・定時に帰れるという印象を強く持たれがちですが、実は昔の話が未だに引きずられているというだけで、現実は全く違います。

昔は公務員は人気ない職業だったけど、今では公務員になりたい人が増加し、それが妬みに変わって市民からは厳しい目で見られるようになりました。

公務員に対する風当たりが強くなったことで変な苦情が増えて、その対応に追われて対応しなくてもいいことまで対応するようになり、仕事量はどんどん増加していっています。

では、残業の現状について具体的に説明していきますね。

部署によるが、昔よりも残業は増えている

時代の流れと共に仕事はどんどん複雑化・膨大になっていき、定時までに仕事を終えられないということが多いですね。

その人の能力云々ではなく、単純に量が多すぎて回らないのです。

また、窓口を持っている部署だと、日中は窓口対応に追われて事務仕事は夜にやるなんてこともザラにあります。

そんな状況を打破するために、臨時職員や嘱託職員を増やして窓口を任せる流れもできていますが、細かい話になると臨時・嘱託職員では対応できないので、なんやかんや職員も窓口に出ていることが多い印象。

昔と比べていろんな制度が複雑になってきているのと、市民からの目が厳しいというのもあってちょっとした手続きにしても厳しくせざるを得ないような状況なんですよね。

だからそういうものに時間が取られて、なかなか事務が進まない→落ち着いた時間(夜)にやらざるを得ないって感じなんです。

福祉系・学校教育系は特に激務で、定時に帰れないことが多い

福祉系・学校教育系は全員が定時に帰ってるところをほとんど見たことがないってくらい、激務の部署です。

私も福祉系にいて、仕事も人間関係もブラック過ぎてメンタルやられて休職しました。

それ以外だと財政系で、たぶん1位、2位を争うほどの行きたがらない部署になってますね。

単純に残業が多すぎるのと、各部署の予算つける・つけないというお話になるので、当然もめるし嫌われ役にならないといけないこともあったりで、実際に休職して異動している人が何人かいました。

マイナンバー制度が始まる前は戸籍系もブラック状態だったそうで、国の制度の改正が絡んでくるとしばらく定時で帰れなくなるってことはけっこうあります。

あとは観光・青少年育成などの事業系の部署だと、休日出勤がめちゃくちゃ多くて土日休みがない→代休取りたいけど忙しくて取るタイミングがないパターンもあったり。

ちなみに上司に恵まれていると、休みを取るように指導してくれたり、上司が積極的に休みを取って休みやすい環境を作ってくれたりします。

私の上司はみんなそんな感じだったのでありがたかったですね。

というか、残業多い部署はほかにもたくさんあるので、挙げきれません・・。

休職・退職者も増え、人員不足→一人ひとりの負担はどんどん重くなる

ここまでのお話の内容からわかるように、ここ数年で休職・退職者は増えていて、若い人もけっこう辞めていますね。

昔なら一生安泰の公務員を辞めるなんてあり得ないっていう感じだったけど、想像していた世界と現実のギャップから辞める人もいるようです。

私も同じで、公務員は一生安泰で楽だやったぜ~!!とか思ってたけど、現実を知ってがっかりしたし、組織が合わなくて休職して辞めました。

さらにアラフォー世代でも退職する人も見かけるようになって、転職したり独立する人も増えています・・。

ただでさえ人員不足なのに、係長・課長クラスになる人でさえ辞めて行けばどんどん悪循環ですよね。

公務員(市役所)の残業代は支払われるのか

結論から言うと残業したら通常は支払われますが、当ブログにお問い合わせいただいた方から、「サービス残業が続いている」というお話がありました。

サービス残業の状況は、自治体によってかなりばらつきがありそうです。

そこで、私が住んでいる自治体での事例をお話しますね。

基本支払われるが、残業の考え方は、部署・上司による

残業代は基本支払われますが、どこからが残業になるかどうかというのは、部署や上司によって変わってくることがあります。

例えば、ある部署はサービス残業は当たり前で休日出勤しても申請しにくいっていうところもありましたし、上司によっては残業代をつけてくれないなんてこともあって、これはもう運ゲー。

でも、私も4か所の部署へ行きましたがどの上司も残業代をちゃんとつけてくれたので、だいたいどこの部署もついているはずです。

ちなみにある部署で100時間残業を経験したことがあるのですが、もちろんしっかり残業代はつきました。

残業したことを言いにくくて報告しない職員もいる

これ、私もそうだったのですが、残業したことを言えない職員も中にはいます。

私も「残業するのは自分の仕事が遅いから、残業代を申請するのは申し訳ない」とか思ってましたね。

だから周りにわからないようにこっそり休日に出勤したりもしたのですが、ある時次長がそれに気付き、「ちゃんと働いているんだから、きちんと残業申請しないとダメだよ」と言われたこともあります。

私と同じ考えでいる人きっといると思うのですが、働いた対価はしっかりもらうべきなので、遠慮なく残業代申請しましょうね。

逆に組合活動の時間をなぜか残業時間にしようとしたり、わざと残業してお小遣い稼ぎにしようとしている人もいましたよ・・。

残業代はしっかり申請しよう

私が今まで働いた部署は残業代はきちんと出してもらえましたが、中にはサービス残業が当たり前という部署もあり、働いても何も報われないなんてこともあります。

でもそれを我慢し続けたら必ずどこかでメンタルに限界が来てしまいますし、働いた対価はしっかりもらうべきです。

でも直接上司に言いにくいってい人も多いと思いますので、まずは組合を頼ってみるのも一つの手ですよ。

お住まいの自治体によっては、組合活動の活性化具合に多少ばらつきがあるかもしれませんが、労働環境の改善のためにいろいろ尽くしてくれることは間違いないでしょう。

ちなみに休職中もいろいろとサポートしてくれる存在でもあるので、何かあったら頼ってみてください。

それではっ








ブログの更新通知を受け取る

最新情報をすぐに受け取れます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です