【市役所】地方公務員は残業なし、楽で暇な仕事という説について実情を話します

こんにちは、元公務員(市役所職員)のアヤトです(^o^)

公務員になりたいっていう人をよく耳にするようになりましたが、どうしてそう思いますか?

「安定している」

「仕事が楽」

「定時で帰れる」

よく言われることかなと思います。

安定しているのは正解ですが、そのほかは実は昔の話なんですよ。

実情は時代の流れとともに、昔と比べて業務量が一気に増え、逆に定時で帰れる部署はどこだ?と探すくらいになりました。

全部がものすごく忙しいわけではないのですが、楽だと思って入った市役所が想像と違ったっていう話はめちゃくちゃ多いです。

かく言う私もそう思っていて、市役所の仕事は楽だと勘違いしていたんですよね。

もちろん、人に恵まれて楽しいこともありましたが、組織の体制だったり仕事がどうしても合わず退職しました。

この記事では、昔と今の地方公務員の違いを実体験を交えながら書いていきます。

実際に想像していた地方公務員とのギャップに驚いて休職したり、早々に退職してる若手職員が最近多くなってきました。

民間企業も大変ですが、地方公務員も大変な職業になりつつあるので、どうか甘い気持ちで考えないようにと思っています。

昔の市役所は今じゃありないことだらけ

昔の市役所は職場でタバコを吸ってもOK、ガムを噛みながら接客していた

昔は執務室(市民からも見える仕事スペース)でタバコを吸いながら仕事をしていたそうです。

今じゃとんでもないことになりますよね。

そのため、タバコのヤニだらけで環境は最悪で、若い職員はタバコの灰皿を取り替えたりする雑用もあり大変だったそう。

また、ガムをかんだり飴をなめながらも接客するのもふつうだったようです。

そして年末には、職場にお酒を持ち込んで忘年会もやっていたそうですよ。

女性職員がそういう準備をする役目で、今ではありえない光景だったと当時の女性の先輩は話していました。

昔の市役所は定時に帰れて仕事内容も今よりは楽だった

「公務員は残業なし、安定、楽な仕事」っていう印象は昔の話なんですよね。

昔は今ほど忙しくなかったと口をそろえて言っていました。

課長に昇進して古巣に戻れたと思ったら、昔とはかけ離れた悲惨な状態になっていたりなんていうのはザラにあります。

部署にもよりますが、ふつうにどこも大変です。

昔の市役所は何かと手当がもらえた

今は夏と冬に2回ボーナスがありますが、昔は4回くらいあったそうですよ。

当時は現金支給だったので、部長クラスは給料が入った封筒が自立するくらいのボーナスだったそうです。

それでも当時は民間企業の方がもっともらえていたそうですが。

昔の公務員が何をしても許されていた理由は民間企業の方が潤っていたから

今の市役所じゃありえないことをしていたのに、どうして許されていたのかって気になりますよね。

答えは、昔はバブル期があったように、圧倒的に民間企業の方が潤っていた時代だったので、公務員は給料が安くて人気のない職業だったのです。

今じゃ「俺らの税金で生活してる高給取り」と言われますが、昔は誰もそう思っていなかったので、別に市役所の職員の態度が悪くても誰も気にしていなかったんです。

それでも今の公務員よりもたくさん手当がもらえていましたけど、それ以上に民間企業はもっと給料が高かったのです。

その代わり忙しくないっていう感じだったそうですよ。

それが今は、時代の流れが変わり、安定した公務員になりたいという人がどんどん増えてきました。

私が採用試験を受けたときもすごい倍率でしたね。

今の市役所は昔とは全く違う3つのこと

市民の目はどんどん厳しくなり、理不尽なクレーマーも増えた

今は本当に市民の目は厳しいです。

服装でも態度でも何かあればすぐにクレームが入ってきます。

また、公務員ってだけで態度を変える人もいて、「税金で生活できていいね」と嫌味を言う人もいますね。

基本的にクレーマーが多い上に、理不尽なことを言う人がすごく多いです。

完全に公務員だからっていう理由で叩きたくて言う人もいるので。

でも、私自身も接客する上では、態度が悪かったり、だらしない人にはクレームが入っても仕方ないと思います。

ただ、中には理不尽なクレームもあり、ハードクレーマーに目をつけられて退職した女性職員がいます。

その女性職員は、キレイでファッションもオシャレな感じだったそうです。

オシャレとは言っても、派手というわけではなかったようですが、それがハードクレーマーにとっては気に入らなかったようで、毎日その女性に理不尽なクレームを言いに行ったそうです。

毎日クレームを受けて耐えられずその職員は退職しました。

また、悪質なクレーマーから投げ飛ばされて怪我をした人もいますし、常連のクレーマーにつかまって8時間くらい対応していたってこともあります。

これは異常ですよね。

市役所の体制自体もおかしいので、悪質なクレーマーの対応については今後大きな課題になると思います。

管理職以上になると議員のために仕事をするようになった

すごく悲しいことに、基本的に課長以上になると市民より議員の意見を優先するようになります。

議員がこうやって指摘しているから、こういう風に直せという指示が来るんですよね。

市民はそんなこと望んでいないのに。

ここでも理不尽なことが起きることがあります。

時代の流れとともに業務量がどんどん増え、残業が当たり前に

公務員は残業なくて楽だっていうのは、ハッキリ言って今はもう違います。

特に福祉系は時代の流れもあり事務作業量が尋常ないくらい増えて、毎日0時くらいまで残業している人がふつうにいます。

私も福祉系にいたときはそんな感じで、メンタルを完全にやられて休職しました。

仕事ができなくて作業が進まないケースもありますが、単純に事務量に対して人が足りていないんですよね。

でも、公務員減らせっていう時代なので、一人あたりの業務量がどんどん増えていき、抱えきれずに体調を崩す人を何人も見てきました。

ただし、全部がそうではなく、比較的楽な部署もありますよ。

でも部署を選ぶことは基本的にできないので、ハズレを引いたら大変です。

その中でもやりがいを持ってできたらいいのですが・・。

実情を理解した上で、公務員という選択肢を選ぼう

部署によりけりですが、どこも楽だという考えは捨てたほうがいいと思います。

そう考えていれば、想像していたよりも大丈夫かなと思えるようになるからです。

市民から嫌われる職種はありますが、感謝される職種ももちろんあるので、そこに嬉しさややりがいを感じる瞬間もあります。

また、もし合わなければ異動希望も出すことも出来ますし、メンタルがだめになれば休職制度もきちんと充実しているので、そのあたりのサポート体制はしっかりしています。

私は退職しましたが、全体的に見たら楽しいこともたくさんあったので、あとは人に恵まれるかどうかっていう感じですね。

少しでも参考になったらうれしいです。

それではっ








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