アーティストで作曲家でもある大西輝門さん(別名:輝門・Terukado)さんをご存じでしょうか?
1996年から制作活動を開始して以降、バンド「XL」のボーカル、作曲家、プロデューサーなど多岐にわたり活躍しています。
大人気アニメ・名探偵コナンのテーマ曲を歌っていた愛内里菜さんに楽曲を提供し、さまざまなアーティストの作曲を手掛けていることでも有名です。
今回は大西輝門さんについて人物像や経歴をまとめました!「あの曲を作っていた人なんだ!」と気付かれる方も多いかもしれません。ぜひ読み進めてみてくださいね。
どんな人?大西輝門の人物像
- 本名:大西 輝門(おおにし てるかど)
- 別名:輝門・Terukado
- 生年月日:不明
- 出身地:日本 ※具体的な場所は不明
- 職業:作詞・作曲家、音楽プロデューサー
- 担当楽器:ボーカル・ギター
- 活動期間:1996年〜
大西輝門さんはバンドXLの元メンバーで、現在はアーティストへの楽曲提供・プロデュース業を中心に活動しています。
音楽業界デビューの大きなきっかけは、アマチュア時代に大阪のオーディション大会に参加して2位となったことからでした。(その時の1位はなんとaikoさん)この出来事をきっかけに、音楽事務所「株式会社ビーイング」と契約して上京します。
1996年には、のちのXLのギタリストとなる徳永暁人さんと本格的に音楽活動を始めました。そして徳永暁人さん、noriakiさんの3人でバンドXLを結成し、1998年4月にデビューを果たします。
大西輝門さんはXLのボーカルを務めましたが、2年で活動休止。ソロ活動をおこなう現在は、「輝門」または「Terukado」名義で作曲家・音楽プロデューサーとして数多くのヒット曲を生み出し、音楽業界に功績を残し続けています。
大西輝門の経歴:アーティスト「XL」時代
バンドXLの音楽は、デジタルサウンドを基調にしたテクニカルなベースとドラム、そしてハイトーンボイスのボーカルが特徴です。まさに90年代の音楽を象徴するような楽曲。当時の世代の曲を親しんで聴いていた方は、思わず「懐かしい!」という気持ちになるでしょう。
XLのメンバーは、ボーカルの大西輝門さんに加え、Bass&Progの徳永暁人さん、Drumsの熊谷徳明(noriaki)さんの3人です。大西輝門さんの経歴は前章で触れましたが、徳永さんと熊谷さんもそれぞれの方面で活躍されているのでご紹介します。
Bass&Progの徳永暁人の人物像・経歴
- 本名:徳永 暁人(とくなが あきひと)
- 生年月日:1971年9月22日
- 出身地:神奈川県横浜市
- 職業:シンガーソングライター、作詞・作曲・編曲家、ベーシスト、ギタリスト、マニピュレーター
- 担当楽器:ボーカル、ベース、キーボードなど
- 活動期間:1990年〜
- 事務所:Ading
- レーベル:GIZA Studio
徳永暁人さんは、GIZA studioに所属する作曲家・編曲家・ベーシストです。現在は3人組ロックバンド「doa」のリーダーとして活動しています。
東京音楽大学卒業と同時にビーインググループ(株式会社ビーイング)に所属し、主力作編曲家として才能を開花させていきます。おもな代表作は以下のとおりです。
- B’zのベース編曲などのサポート
- ZARDのシングル「永遠」
- 倉木麻衣のシングル「Feel fine!」の作編曲
- MISIAの「恋唄」「Don’t stop music」の編曲(作曲はB’zのTAK)
- その他多数のミュージシャンへの楽曲提供やコーラス参加
これらの経歴からわかるように、大西輝門さんが作曲家として活躍する一方で、徳永暁人さんは編曲家としてのキャリアを積んでいきました。
Drumsの熊谷徳明(noriaki)の人物像・経歴
- 本名:熊谷 徳明(くまがい のりあき)
- 生年月日:1970年3月18日
- 出身地:北海道札幌市
- 職業:ドラマー、作曲・編曲家
- 担当楽器:ドラム
- 活動期間:1988年〜
- レーベル:キングレコード
熊谷徳明さんは、日本を代表するフュージョンバンド「カシオペア」の元ドラマー。1992年にカシオペアに加入し実力派ドラマーとして活躍していたものの、6枚のオリジナルアルバムに参加したのち、1996年に脱退しました。
その後は1997年から1999年までXLで活動し、活動休止後は「TRIX(トリックス)」を結成し現在に至ります。TRIXでは遊び心を重視したバンドで、ファンを魅了しています。
XL発表作品・レコード会社
- 【アルバム】『XL』(1998.04.29)
- 【シングル】『O・K!』(1998.07.29)
XLはレコード会社「ZAIN RECORDS」に所属していました。XLとしての発表作品はアルバム1枚、シングル1枚のみです。
XLとしての活動期間
XL自体の活動期間は1997年〜2001年と短く、大西輝門さんが参加していたのはわずか2年間でした。
経歴を見ていくとメンバーそれぞれに強い個性があることが伺えます。それぞれの個性がミックスされた結果であるのか、「雑食性」と形容されるほどバンドっぽくないサウンドが特徴でした。現在はそれぞれ別の方面で活躍していることから、元々の方向性が違っていたのかもしれませんね。
大西輝門の経歴:作曲家時代
バンドXL休止後は、輝門またはTerukado名義で作曲活動に専念しています。
これまでの代表作を以下にまとめました。
名探偵コナンのテーマ曲で知られる愛内里菜への楽曲提供
大西輝門さんの代表作品は、大人気アニメ「名探偵コナン」のテーマ曲を歌っていたことで有名な愛内里菜さんの3rdアルバム「A.I.R」(2003年)です。ほとんどの楽曲を手掛け、オリコンチャートで1位を獲得するという功績を成し遂げています。
収録曲の「FULL JUMP」は、NHKの紅白歌合戦に出場曲として使われ、日本テレビ系「THE BASEBALL 2003ワールドカップ」イメージソングとしても有名です。
そのほか「A.I.R」収録曲の中には
- 釣りバカ日誌
- スポーツうるぐす
- 三宅裕司のドシロウト
など、さまざまなバラエティ番組とのタイアップ曲があります。また、元XLメンバーの徳永暁人さんが編曲している楽曲「Over Shine」も収録されており、解散後も交流があることが伺えますね。
若手女性アーティスト「夏海里沙」「岸本早未」への楽曲提供
愛内里菜さんの楽曲を手掛ける前は、若手女性アーティストである「夏海里沙(なつみ りさ)」さんと岸本早未(きしもと はやみ)さんへの楽曲提供していたことでも有名です。
XLでデビューした「ZAIN RECORDS」の後輩アーティストである夏海里沙さん。デビュー当時はなんと16歳で、手掛けたのは大西輝門さんでした。
幼少時からスペイン語楽曲に親しんでいた影響から、スパニッシュR&Bテイストの楽曲が特徴です。世界一セクシーな音楽と評されるラテンミュージックを、16歳でありながら見事に表現しています。
その後、夏海里沙からスペイン名「Laura Liza(ラウラ リサ)」に名を改めてメジャーデビューを果たしました。大西輝門さんはマキシシングル「PARAISO」や「1-2-3 vamos!!」などの楽曲を提供しています。
とくに「PARAISO」は、A26street recommendチャンネルでオンエア後、「アーティスト名を知りたい」「CDは発売されているか」などの問い合わせが殺到し、USEN440問い合わせチャートの1位になった話題曲です。
一方で岸本早未さんも、愛内里菜さんも所属するGIZA studioから16歳でデビューした若手アーティストです。
合計11枚のシングルをリリースし、そのうち「Dessert Days」「cloudy」「Clear Days」の3曲は大西輝門さんが手掛けました。なかでも「Dessert Days」はスマッシュヒットしたシングルで、岸本早未さんの代表曲と言えますね。
このように夏海里沙さんと岸本早未さんへの楽曲提供は、大西輝門さんが作曲家としての才能を開花させていくきっかけとなったいえるでしょう。
GIZA studioとの関わり
大西輝門さんは、愛内里菜さんの所属するGIZA studioのアーティストに積極的に楽曲を提供してきました。
倉木麻衣さんや愛内里菜さんほか6人の歌姫による夢の競演「GIZA studio R&B PARTY at the“Hills パン工場”[堀江]」というインターネットライブ(2001年開催)では、愛内里菜さんの楽曲で大西輝門さん自らがコーラスで参加しているものもあります。
XL時代と変わらず、魅力的なボイスで存在感を残した貴重なライブです。気になった方は、当時のライブDVDがありますのでぜひご覧ください。
まとめ
以上、大西輝門さんのご紹介でした。
現在は作曲家としての活動に専念されていますが、アーティストやプロデューサーなどの一面もあわせ持つマルチプレーヤーな方だと感じます。
今後の活動にも注目したいですね!